【10月5日 AFP】韓国の柳吉在（リュ・ギルジェ、Ryoo Kihl-Jae）統一相は5日、前日会談した北朝鮮高官が、金正恩（キム・ジョンウン、Kim Jong-Un）第1書記の健康に問題はないと述べていたことを明らかにした。

 柳統一相がテレビ番組の中で語ったところによると、金養建（キム・ヤンゴン、Kim Yang-Gon）朝鮮労働党書記が「金書記の健康にはなんら悪いところはない」と話したという。

 金養建氏は4日、崔竜海（チェ・リョンヘ、Choe Ryong-Hae）国家体育指導委員長、北朝鮮ナンバー2と目される黄炳瑞（ファン・ビョンソ、Hwang Pyong-So）国防委員会副委員長（軍総政治局長）と共に、第17回アジア競技大会（17th Asian Games、Asiad）の閉会式に出席するため韓国の仁川（Incheon）を訪問した。極めて異例となる今回の訪韓で3人は、柳統一相ら韓国側の高官と会談し、4日夜に帰国した。

 柳統一相によると黄炳瑞氏は、金正恩第1書記の「心からのあいさつ」を朴槿恵（パク・クネ、Park Geun-Hye）大統領に伝えてほしいと述べたが、金第1書記からの具体的なメッセージはなかったという。

 金第1書記はここ1か月ほど公の場に姿を見せておらず、健康状態についての臆測が飛び交い、北朝鮮でクーデターが起きたのではないかという報道まで出ていた。(c)AFP