【10月8日 AFP】第45回世界体操競技選手権(45th World Artistic Gymnastics Championships)は7日、男子団体総合の決勝が行われ、日本は273.269点で2位となり、銀メダルを獲得した。

 一方、難易度の高いルーティンで勝負に出た開催国の中国は、土壇場で最大のライバルである日本を逆転し、団体6連覇を達成した。

 2008年の北京五輪と2012年のロンドン五輪でも団体の金メダルを獲得している中国は、最終的に273.369点を記録し、日本をわずか0.1点差で上回った。

 米国が270.369点で3位に入り、英国は269.170点で4位となった。

 最終種目の鉄棒に入るまで、中国を約1点差でリードしていた日本は、田中佑典(Yusuke Tanaka)と個人総合4連覇中の内村航平(Kohei Uchimura)がクリーンな演技を披露し、田中が15.266点、内村が15.400点を記録すると、最後の演技に臨む中国の結果を待った。

 そして中国は、中国選手権王者のデン書弟(Shudi Deng)と19歳の林超攀(Chaopan Lin)の演技が終わった時点で、日本との差を15.866点まで縮めると、最後の演技に臨んだ張成龍(Chenglong Zhang)が大車輪と手放し技から完璧な着地をみせ、15.966点を記録した。

 日本は2004年のアテネ五輪で団体の金メダルを獲得し、中国は5位に終わったが、世界選手権では1978年大会を最後に優勝から遠ざかっている。そして世界選手権の団体では、過去3大会中2大会で中国に次いで2位に終わっている。(c)AFP