【10月4日 AFP】米テキサス(Texas)州の保健医療当局は3日、エボラウイルスに感染した可能性がある約50人を経過観察の対象としていることを明らかにした。うち約10人は米国内で初めてエボラ出血熱と診断された男性と密接な接触があったことから、感染の可能性が高いという。

 経過観察の対象者は当初、患者の男性と接触があったと考えられた約100人とされていたが、およそ半数に絞り込まれた。向こう3週間にわたり継続して、1日2回の検温を実施する。

 テキサス州保健局(Texas Department of State Health Services)のデービッド・レイキー(David Lakey)局長によると、現在のところ、経過観察中の人たちの体調はいずれも「良好」だという。レイキー局長は「ほとんどの人の感染の可能性は低いが、10人ほどは注意深く観察している」と話した。

 感染の可能性が高いとされた約10人は医療関係者で、9月下旬にリベリアからテキサス州に入り、9月30日に米国内で初めてエボラ出血熱と診断されたトーマス・エリック・ダンカン(Thomas Eric Duncan)さんと接触していた。

 ダンカンさんはテキサス州ダラス(Dallas)で最初に診察を受けた際、電子医療情報の不備でダンカンさんのアフリカ渡航歴に医師が気づかなかったため、いったん自宅に帰された。その4日後にダンカンさんが隔離されるまでの間に感染が広がったのではないかと懸念されている。

 ダラスの集合住宅に住むダンカンさんのガールフレンドと家族3人の計4人は家から出ることを禁止され、警察官が家を監視している。

 米国立アレルギー感染症研究所(National Institute of Allergy and Infectious DiseasesNIAID)のアンソニー・ファウチ(Anthony Fauci)所長はホワイトハウス(White House)で行った記者会見で、ダンカンさんの件で不手際があったことを認めたが、エボラ感染の恐れがある人の経過観察が現に行われていると指摘し、米国の医療システムの下ではエボラ出血熱が流行する可能性は極めて低いと考えられると述べた。(c)AFP/Linda Jones