【10月4日 AFP】金融危機がもたらした最悪の状況をようやく脱したばかりのギリシャを、また新たな一撃が襲った。アテネ(Athens)中心部のアクロポリス(Acropolis)の丘で、古代ギリシャのパルテノン(Parthenon)神殿下部の巨大な岩が、一部崩れ始めていることが技師らによって確認されたのだ。国営アテネ通信社(ANA)が1日報じた。

 1月にアテネ有数の観光スポット、パルテノン神殿周辺で「かなりの大きさ」の岩が落ちた落石を調査していた同国の考古学中央評議会(Central Council of Archaeology)チームが、「相当の範囲にわたって不安定な状態にある」との見解を示した。

 約2500年前に建てられた神殿がある丘の南側斜面は、旧アクロポリス博物館(New Acropolis Museum)の雨樋から流れ落ちる雨水が原因で、補強工事が必要な状態だという。

 あらゆる分野で大幅な予算削減が敢行されながら、1970年代から続くパルテノン神殿周辺の修復工事は継続されている。ギリシャが誇る輝かしい古代史の象徴として、予算削減の聖域とされてきたのだ。

 一方、厳しい不況に6年も耐えざるをえなかった現在のギリシャは、輝かしいとは言えない状況だ。この間、失業率は27%にまで上昇した。しかし、今年は2008年以降では初めて、わずかながら0.4%の経済成長が期待されている。(c)AFP