【10月3日 AFP】米疾病対策センター(Centers for Disease Control and PreventionCDC)のトム・フリーデン(Tom Frieden)所長は2日、米テキサス(Texas)州で確認された米国初のエボラ出血熱患者と接触した可能性があるとして、約100人が調査対象になっていることを明らかにした。また患者の家族4人も、当局により外出を禁じられている。

 患者は、米メディアによってトーマス・エリック・ダンカン(Thomas Eric Duncan)さんと特定されている。リベリアからテキサスへと渡航した後、今週になってエボラウイルスへの感染が確認された。フリーデン所長によると、先月19日にリベリアを出国した際に発熱していなかったが、24日になって体調を崩した。

 だが、最初に病院で受診した際には帰宅を許され、接触した人が感染する恐れのある状態で4日間を病院外で過ごしたため、感染拡大の懸念が高まっていた。

 フリーデン所長は電話会見で、ダンカンさんと接触した可能性のある約100人のうち「大半は聞き取り調査を終えたが、全員にはほど遠い」と説明。これまでに14人が陰性の検査結果が出ていることを明らかにした。

 一方、ダンカンさんの家族4人は、法律によって今月19日まで外出を禁止されている。訪問者も許されておらず、自宅には警察官1人が警備に当たっている。(c)AFP/Linda Jones