【10月2日 AFP】子ども支援の国際NGO「セーブ・ザ・チルドレン(Save the Children)」は2日、シエラレオネで1時間に5人のペースでエボラウイルスの感染者が増加しており、病床数が大幅に不足していると警告した。

 もし現在の「恐ろしい」ペースで感染者の増加が続いた場合、10月末にはシエラレオネで1時間に10人のペースでエボラウイルス感染者が増加することになると、同団体は警告した。

「エボラ流行の規模は壊滅的で、毎日拡大している。先週シエラレオネでは1時間ごとに5人が感染した」と、セーブ・ザ・チルドレン英国のジャスティン・フォーサイス(Justin Forsyth)氏は声明で述べ、「治療センターの建設と医療スタッフの派遣を即座に行う、協調した国際的対応が必要だ」と呼び掛けた。

 同団体によるとシエラレオネの先週の新たな感染例は推定765例だったが、全国に病床は327床しかなかった。

 また感染者数は「大幅に」過小に報告されている可能性があるという。「多数の子どもが路上や自宅で報告されないまま死にひんしている」と同団体は述べた。

「われわれは恐ろしい流行見通しに直面している。(エボラは)シエラレオネ全土に山火事のように広がっており、3週間ごとに新規感染者数が倍増している」と、セーブ・ザ・チルドレンのシエラレオネ責任者、ロブ・マクギルブレー(Rob MacGillivray)氏は語った。(c)AFP