【10月2日 AFP】男子ゴルフで今季メジャー大会2連勝を飾り、世界ゴルフ選手権2014(World Golf Championships 2014)でも1勝を挙げたロリー・マキロイ(Rory McIlroy、北アイルランド)が1日、選手投票による今季の年間最優秀選手に選出された。

 最近3年間で2度目となる受賞を果たした25歳のマキロイは、セント・アンドリュース(St. Andrews)から電話会見を開いた。

 欧州選抜が米国選抜に圧勝し、大会連覇を果たした第40回ライダーカップ(The 40th Ryder Cup)に出場したマキロイは、「選手が投票する年間最優秀選手に選ばれることは、選手として本当に光栄だ」と述べた。

「彼らとは毎週のように勝負してきて、苦しめられてきた。その彼らに自分の努力やプレーを認めてもらえて最高に光栄だし、3年間で2度も受賞するなんて最高の栄誉だ。これから、何度も受賞できるといいね」

 1990年に制定された同賞を2回以上受賞しているメジャー通算14勝のタイガー・ウッズ(Tiger Woods、米国)、グレッグ・ノーマン(Greg Norman、オーストラリア)氏、ニック・プライス(Nick Price、ジンバブエ)氏だけで、マキロイはその仲間入りを果たしている。

 不調にあえいでいた今季のマキロイは、第143回全英オープン(The 143rd Open Championship)で初日から首位を守り、セルヒオ・ガルシア(Sergio Garcia、スペイン)とリッキー・ファウラー(Rickie Fowler、米国)を2打差で制して復調した。

 マキロイはその後、米オハイオ(Ohio)州アクロン(Akron)で開催された世界ゴルフ選手権第3戦のブリヂストン・インビテーショナル(Bridgestone Invitational 2014)、第96回全米プロゴルフ選手権(2014 PGA Championship)でも優勝している。

 今季、米国ツアーで合計17大会に出場したマキロイは、全試合で25位以内、12試合で10位以内に入った。

 そしてフェデックス・カップ(FedEx Cup 2014)でも3位に入ったマキロイは、2度目のアーノルド・パーマー・アワード(Arnold Palmer Award、賞金王)にも輝いている。

 マキロイは、「開幕はスロースタートだったとは思ってない」と語った。

「手堅くスタートして何度もトップ10入りしたけれど、優勝だけなかった」

 マキロイは、欧州ツアーで転機が訪れたと話しており、英ウェントンワース・ゴルフクラブ(Wentworth Golf Club)で行われたBMW・PGA選手権(BMW PGA Championship 2014)では、7打差から逆転勝利を収めた。

 シェーン・ローリー(Shane Lowry、アイルランド)を1打差で破った同大会初日の前夜、マキロイは女子テニスのカロリーネ・ボズニアツキ(Caroline Wozniacki、デンマーク)との婚約解消を発表している。

 マキロイは、「躍進の要因になったのはPGAツアーではなく、ウェントンワースで優勝した欧州ツアーだったと思う」と述べた。

「シーズン最初の勝利は、常に重要だ。そこから自信をつけて臨んだ夏のツアーでは、素晴らしい結果が続いた。できる限り、その絶好調を維持していこうと努力したよ」

 マキロイは、第114回全米オープン選手権(2014 US Open Championship)覇者のマルティン・カイマー(Martin Kaymer、ドイツ)、第78回マスターズ・トーナメント(The Masters Tournament 2014)優勝のバッバ・ワトソン(Bubba Watson、米国)、フェデックス・カップ王者のビリー・ホーシェル(Billy Horschel、米国)、そして今季3勝のジミー・ウォーカー(Jimmy Walker、米国)を抑え、選手から評価を受けた。(c)AFP