米のエボラ患者、子どもらと接触 病院のミスで帰宅許可か
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【10月2日 AFP】米テキサス(Texas)州の保健当局は1日、米国に入国後エボラ出血熱への感染が確認されたリベリア人男性と接触した子どもらの確認作業をダラス(Dallas)市周辺で行った。
病院関係者らは、男性が9月25日に初めて病院で受診した際、アフリカへの渡航歴があることを病院側に伝えていたが、スタッフ間の連絡ミスが原因で帰宅を許された可能性を認めている。男性はその結果、エボラ熱を発症した状態で人々に接触した恐れがあるという。
男性は9月20日、エボラ熱が拡大を続ける西アフリカ・リベリアから家族の住むテキサスへと渡り、24日に発症していた。男性は25日に病院から帰宅した後、28日に救急車でダラス市内の病院に搬送されるまでに、子どもたちと接触していた。
テキサス州のリック・ペリー(Rick Perry)知事は、「これらの子どもたちは特定され、現在観察下にある。この病気は発症前に他者に感染することはない」と述べている。エボラ熱の潜伏期間は2~21日間とされている。
リベリアの首都モンロビア(Monrovia)の米疾病対策センター(Centers for Disease Control and Prevention、CDC)関係者は、男性がリベリア人であることを認めたが、名前は公表していない。病院関係者によると、男性の容体は今のところ深刻ながらも安定しているという。(c)AFP