【10月1日 AFP】長野と岐阜の県境にある御嶽山(Mount Ontake)の噴火で1日、これまでにふもとに搬送された47人全員の死亡が確認された。大勢の登山客がいた御嶽山で9月27日の正午前に発生した噴火は、過去90年近くで国内最悪の火山災害となった。

 御嶽山では前日までに36人が心肺停止状態で見つかっていたが、ふもとに搬送できた人は一部で、火山活動の活発化により捜索活動が一時中断されていた。報道では、噴火活動の続いている地区に20人前後が心肺停止状態で取り残されている可能性が伝えられていた。1日、捜索を再開した警察官や消防隊員ら約1000人は、新たに11人を心肺停止状態で発見。残っていた人も含めてふもとに搬送し、死亡を確認した。

 長野県当局は、まだ不明者がいるとみているが人数は分からないという。NHKは、まだ捜索活動が進んでいない地区で人が倒れているのを救助隊員が見たとする情報を伝えた。(c)AFP