【10月1日 MODE PRESS】有名ファッションデザイナーのミウッチャ・プラダ(Miuccia Prada)と夫のパトリッツィオ・ベルテッリ(Patrizio Bertelli)が、イタリア当局によって脱税容疑で捜査されていることが明らかになった。当局は、夫妻の「過去の納税申告の正確性」に疑いがあるとしている。

 今年1月に4億7000万ユーロ(約650億円)を納税したとされる夫妻は、昨年任意で収入を開示した際、当局と合意に至っていると主張。「プラダ(Prada)」側は声明で「この合意は税務当局の要求を完全に満たしたものであり、当局自らが指定し、確認した通り」だと訴えている。

 同社のカルロ・マッツィ(Carlo Mazzi)会長も香港証券取引所(Hong Kong Stock Exchange)に宛てた声明で「弊社および系列子会社は本件に、過去・現在において一切関与していない」と言明した。

 この容疑は、昨年プラダの持ち株会社がルクセンブルクからイタリアに移転した後に浮上したもので、この持ち株会社がルクセンブルクに所在していた過去10年間にわたって脱税行為が行われていた疑いがあるという。(c)Bang Showbiz/MODE PRESS