【10月1日 AFP】米マイクロソフト(Microsoft)は9月30日、サンフランシスコ(San Francisco)でプレスイベントを開催し、来年の発売を予定している次世代の基本ソフト(OS)、「ウィンドウズ10(Windows 10)」を発表した。

 同社幹部は、「ウィンドウズ9」の名称を使用せずに「10」とした理由は、現行の「ウィンドウズ8」から単に一歩前進したにとどまらない大幅な改善を加えたためで、「10」は過去2世代のバージョンの最善の点を併せ持ったOSだとしている。

 ウィンドウズ10は、家庭用ゲーム機「Xbox」からデスクトップPC、タブレット、さらには「小型のガジェット」まで、どのデバイスにも自動的に適合するように設計されている。また、データの侵害や盗難を防ぐためのセキュリティーも強化されている。

 さらに、多くのユーザーが求めていた「スタートメニュー」が復活し、「頻繁に使用する機能やファイルにクリック1回で迅速にアクセス」できるようになるという。

■「ウィンドウズ8」は企業に不人気

「ウィンドウズ8」は、スマートフォンやタブレット端末を使用する個人ユーザー向けの機能が強化されたが、キーボードとマウスでコンピューターを使い続けている企業ユーザーの間では不人気だった。

 市場追跡調査の結果によると、2012年後半の「ウィンドウズ8」の発売から1年以上が経過した時点でも、「ウィンドウズ7」やそれ以前のバージョンである「ウィンドウズXP」を使い続けていた企業は、「8」を導入した企業を大幅に上回っていた。(c)AFP/Glenn CHAPMAN