【9月27日 AFP】欧州航空安全局(European Aviation Safety AgencyEASA)は26日、旅客機内で乗客が携帯電話を含む電子機器を使用することを航空各社に認めると発表した。

 EASAの声明によると、各航空会社はそれぞれ独自に評価を実施し、スマートフォン(多機能携帯電話)、タブレット端末、ノートパソコン、電子書籍リーダー、MP3プレーヤーなどの携帯型電子機器(PED)が発する電波が航空機のシステムに影響を及ぼさないことを確認した上で、乗客にこれらの機器を「機内モード」にしなくても機内で使用することを許可できるようになる。

 携帯型電子機器の評価とその使用許可は各航空会社が独自に行うため、機内使用の是非の判断と、使用を認める場合でもその開始時期は航空会社ごとにまちまちになる可能性があるという。

 EASAは声明で「搭乗ゲートから到着ゲートまで」の通信・Wi-Fiサービスの提供の実現に向けた規制緩和措置だと述べた。

 米連邦航空局(Federal Aviation AdministrationFAA)が機内での携帯電子機器の使用を近く解禁すると発表したことを受けてEASAは昨年11月、FAAと同様の規則緩和を行うと表明していたが、この時には「機内モード」での使用のみを認める考えを示していた。(c)AFP