【9月26日 AFP】地中海のキプロス沖で遭難して救助されながら、イタリア行きを希望し下船を拒否していたシリア難民の一団が26日、キプロスでの下船に同意した。

 345人のシリア難民は女性と子どもが中心で、シリアの港から出港したとされている。25日にキプロス沖で乗っていたトロール漁船にトラブルが発生し、通りかかったクルーズ船に救助されていた。

 キプロス南部リマソル(Limassol)の警察とクルーズ船会社によれば、リマソルに入港したクルーズ船の乗客700人はすぐに下船したが、難民のうち下船したのは65人のみで、残りはキプロスでの下船を拒否していた。

 だが内務省当局者によれば、警察当局者がクルーズ船に乗り込んで難民らと交渉。6時間以上たった26日明け方、全員の下船に難民らが同意し事態は解決した。

 難民らは、バスでキプロスの首都ニコシア(Nicosia)近くの難民キャンプに移送される。(c)AFP/Celine Cornu