【9月26日 AFP】米アップル(Apple)は25日、モバイル端末向け基本ソフト(OS)「iOS」の不具合により多数の「iPhone(アイフォーン)」ユーザーが端末の使用が不可能な状態に陥ったことに対する異例の謝罪を行うとともに、発売したばかりの「iPhone 6 Plus」は曲がりやすいとの報道をめぐる悪影響の収拾を図った。

 否定的な報道が多数出されたことにより株価が急落する中、同社はiOSの不具合を認め、直ちに一時的な解決策を提供。さらに、「数日中」には完全な修正版を提供すると表明した。

 報じられたiPhone 6 Plusの湾曲現象について、アナリストからはアップルの「恥」と指摘する声も上がっているが、同社はこれについて「通常の使用で曲がることは極めてまれ」で、販売開始から6日間で苦情は9件しか寄せられていないと説明し、大きな問題ではないとの見解を示した。

 同社の広報担当者はAFPに宛てた電子メールで、「弊社のiPhoneは、美しさと丈夫さを兼ね備えることを目指して、デザインや設計、製造が行われています」「また、高応力箇所の強化のためにステンレススチールとチタンの素材を採用しており、スマートフォン業界において最強のガラスを使用しています」と説明した。

 24日にリリースされたiOS 8.0.1のアップデートについては、導入した多数のユーザーが、多くの機能が使用不可能になったとソーシャルメディアやオンラインフォーラム上で苦情を投稿。アップルはこれを受け、わずか数時間で同アップデートを撤回し、iOS8を再インストールする「回避策」を提供した。

 アップルは、AFPに宛てた電子メールによる別の声明で、「ユーザーに多大なご迷惑をかけたことを深くおわびします。弊社は、この問題に対する改善策がとられたiOS 8.0.2の準備のため、24時間態勢で作業を行っています」としている。(c)AFP/Rob Lever