【9月25日 AFP】ナイジェリア政府軍は24日、イスラム過激派組織「ボコ・ハラム(Boko Haram)」の指導者アブバカル・シェカウ(Abubakar Shekau)容疑者の死亡を初めて宣言した。

 国防省のクリス・オルコラデ(Chris Olukolade)報道官は首都アブジャ(Abuja)で、シェカウ容疑者に似たひげ面の過激派戦闘員、モハメド・バシール(Mohammed Bashir)容疑者が、同国北東部ボルノ(Borno)州コンドゥガ(Konduga)での戦闘で死亡したと述べた。

 幾つかの別名を持っていたとされるバシール容疑者は、ボコ・ハラムが公開した動画で、既に死亡していたシェカウ容疑者を演じていたという。

 治安筋は2009年7月と2013年6月の計2回、シェカウ容疑者が死亡したと明らかにしていたが、政府軍が死亡を宣言したのは今回が初めて。政府軍は、同容疑者の死亡時期と経緯については明らかにしなかった。

 同国秘密警察のマリリン・オガール(Marilyn Ogar)報道官は今年に入ってから、本物のシェカウ容疑者は既に死亡しており、多数のビデオに写っていた人物は替え玉だと指摘していた。

 オルコラデ報道官は24日、記者会見で、「シェカウ」の名はボコ・ハラムの「ブランド名」となっており、ボコ・ハラム指導者の実際の身元は重要でないと強調した。

 シェカウ容疑者は2003年に実際に死亡しており、その名前はそれ以降、少なくとも2人の人物が使用していたとされている。(c)AFP/Ola AWONIYI