【9月24日 AFP】国連(UN)の気候変動サミットで23日、米ダンキンドーナツ(Dunkin' Donuts)や米クリスピー・クリーム・ドーナツ(Krispy Kreme Doughnuts)を含む世界の大手食品会社が、ヤシ油の使用をやめる方針を明らかにした。ヤシ油の生産は、森林破壊の主因とされている。

 一方、パーム油企業の世界的大手3社、ウィルマー・インターナショナル(Wilmar International)、ゴールデン・ アグリ・リソーシズ(Golden Agri-Resources)、カーギル(Cargill)も森林破壊問題解決に向けた努力を約束し、インドネシアのジョコ・ウィドド(Joko Widodo)次期大統領に同問題への政策を立案するよう進言する考えを表明した。

 ヤシの植樹を目的とした熱帯林の破壊について、環境保護活動家らは長年にわたって異議を唱えてきた。ヤシ油は化粧品や石けんの原料となる。

 国連によると、違法に伐採された森林跡地を利用しないヤシ油の生産者は増加しており、現在では世界で生産されるヤシ油の最大60%に上るという。(c)AFP