【9月23日 AFP】イスラム教スンニ派(Sunni)の過激派組織「イスラム国(Islamic StateIS)」と関連のあるアルジェリアのグループは22日、フランス国籍の男性を人質にとったことをビデオ声明で明らかにし、イラクのISに対して行っている空爆を止めなければ、24時間以内に人質を殺害すると脅迫した。

 グループが公開した映像には、人質のエルベ・ピエール・グルデル(Herve Pierre Gourdel)氏と、フードをかぶり、カラシニコフ銃を手にした2人の男の姿が捉えられていた。映像は仏政府によって本物であることが確認されている。このビデオ声明が発表される直前にはISが、同組織への対抗を目的とした米国主導の有志連合に参加する欧米諸国の市民らを殺害するようイスラム教徒に呼び掛ける声明を発表していた。

 ISがイラクからシリアにかけ広範囲の地域を掌握し、その活動を活発化させていることを受け、50か国以上の有志連合が米国主導で組織されている。(c)AFP