【9月23日 AFP】(一部更新)米ホワイトハウス(White House)の柵を飛び越え、走って建物内に侵入した際に警報機を作動させたホームレスのナイフを手にした男が、車内に800発の銃弾を所持していたことが22日、明らかになった。

 元米陸軍兵士のオマル・ゴンザレス(Omar Gonzalez)容疑者(42)は19日、ホワイトハウスの周囲に張り巡らされた警備網を突破し、内部に侵入したところを取り押さえられ、逮捕された。

 捜査員らは、ホワイトハウスの近くに駐車された車の中から、銃弾の他に手斧2丁となた1丁も発見した。

 デビッド・マッド(David Mudd)検事は、「ホワイトハウスに対する執着と大量の銃弾の所持から、ゴンザレス氏は大統領にとって危険な人物だった」と述べた。

 マッド検事によると、米バージニア(Virginia)州で禁止されているソードオフ・ショットガンが車内で発見されたことから、容疑者はすでに同州で罪に問われているという。

 マッド検事はまた、同容疑者がホワイトハウスや首都ワシントンD.C.(Washington D.C.)郊外のフリーメーソン(Freemason)の施設の位置を丸で囲んだ地図を所有していたことを明らかにした。

 同容疑者は10月1日の予備審問まで勾留されるという。

「ホームレスで一文無し」とされる同容疑者には、国選弁護士が選任された。同弁護士は、同容疑者に精神鑑定を受けさせる必要はないとしている。(c)AFP