【9月22日 MODE PRESS】オスカー女優シャーリーズ・セロン(Charlize Theron)が、女性の盛りは40代であるにもかかわらず、美容業界は20代の女性ばかりをターゲットにしていると苦言を呈した。

 「良識という概念も人生の意義も把握せずに、浮気しては苦しんでいる20歳前後に美容業界が照準を合わせているのは皮肉な話です。身の丈を知って自信が持てるようになり、自分らしさの価値が分かるようになるのはまだ先だというのに。私はそういったことこそが美しいと思っています」とセロン。

また、「だからこそ、女性は40代で最高の時を迎えるといわれるのでしょうね。それなのに社会は成熟した女性を、枯れた花のように扱う。一方男性は高級ワインのように、年齢を重ねれば重ねるほど良くなっていくのです。何という誤解、何というチャンスの喪失でしょうか。女性が真の意味で官能的なのは40代だと私は思っています。年を取って心が安定することで、セクシュアリティーの中にある強さやパワーを手に入れることができるのです」と語った。

 セロンは長きにわたり、「クリスチャン・ディオール(Christian Dior)」の広告塔を務めてきた。その間役作りのために体重を増やしたり、髪形を大きく変えたりしなければならないこともあった。

 それでも他のブランドとは違い「ディオール」のデザイナー陣だけは、セロンの容姿が変わっても受け入れてくれたと明かしている。「私も40歳目前の今だから言えることですが、これまで多くのブランドや業界人と一緒に仕事をしてきました。しかし、一般的に美しいとされているものに縛られず、一歩引いた目で見ることができるブランドは、本当にごく稀なのです」(c)Bang Showbiz/MODE PRESS