【9月22日 AFP】第17回アジア競技大会(17th Asian GamesAsiad)は21日、体操の男子団体総合が行われ、日本が金メダルを獲得した。

 日本は、1974年大会から採用された体操で総数175個の金メダルのうち、これまで123個を獲得していた優勝候補の中国を抑えた。中国は6種目全てのパフォーマンスでむらがあり、2位に入った韓国に次ぐ3位となった。

ロンドン五輪のこの種目では中国に敗れ銀メダルにとどまった日本は、中国と同様に10月の第45回世界体操競技選手権(45th World Artistic Gymnastics Championships)を控え、その五輪メンバーから総入れ替えでこの大会に臨んだが、安定した演技であん馬や鉄棒で質の高さをみせた。

 日本は、平行棒では上位5人中に3選手、つり輪では上位11人に5選手が入り、355.475点を記録した。2位の韓国が350.875点、3位の中国は350.300点だった。

 特にゆかでは、五輪通算5個の金メダルを獲得している中国の鄒凱(Zou Kai、ツォウ・カイ)を、自身初の主要国際大会に出場した白井勝太郎(Shotaro Shirai)が上回るこの日最大のサプライズも起きた。

 さらに鄒凱にとって屈辱的となったのは、白井家には勝太郎を上回る世界王者の弟、白井健三(Kenzo Shirai)がいることだった。

 白井は技術的な面でのチャレンジはなかったものの、よりクリーンな演技をしっかりとこなした。(c)AFP