【9月20日 AFP】歌詞やプロモーション・ビデオが女性蔑視だと批判されたり、米歌手マービン・ゲイ(Marvin Gaye)の遺族に著作権侵害で訴えられたりしている大ヒット曲「ブラード・ラインズ~今夜はヘイ・ヘイ・ヘイ♪(Blurred Lines)」だが、今度は歌手/作曲家のロビン・シック(Robin Thicke)が「曲を書いたのは自分ではない」と発言したことが明らかになり、新たな波紋が広がっている。

 米エンターテインメント情報誌ハリウッド・リポーター(Hollywood Reporter)は、ゲイの遺族による訴訟に関連し、16日に行われたシックの宣誓供述が公開されたことを受け、その内容を報じた。この中でシックは「ブラード・ラインズ」を録音した際に鎮痛剤のバイコディンをアルコールと一緒に飲んで「ハイになっていた」ことや、後日行われたメディアとのインタビューで「しらふだったことはない」などを宣誓の下、自ら進んで供述していた。

 シックは「ブラード・ラインズ」を作曲したのは、自分ではなく共演しているファレル・ウィリアムス(Pharrell Williams)で、嫉妬から嘘をついたと述べている。

 シックは「自分の作曲・プロデュースでアルバム6枚を制作した後に、自分のキャリアで1番のヒットになった曲は他人が書いたものだった。嫉妬を覚えたし、自分の名義が欲しかった」「あの曲は、自分がいてもいなくても、できていた。彼(ウィリアムス)があの曲を書いたときに、その場にいたのはラッキーだった」などと語っている。

 シックは宣誓供述の場でこうした事実をあけすけに認めながらも、今はアルコールや薬物の影響を受けていないと述べている。2か月前に女優のポーラ・パットン(Paula Patton)と別離したことが、ライフスタイルを一新するきっかけになったと述べている。(c)AFP