【9月20日 AFP】エボラ出血熱が猛威を振るっている西アフリカの国々を支援するため、欧米諸国は19日、軍を派遣する準備を整えた。

 米国は保健要員の訓練支援のためリベリアに約3000人の軍の要員を派遣すると発表。ドイツとフランスはエボラ感染の拡大抑制を支援するため軍の輸送機を西アフリカに派遣する計画を明らかにした。これらの発表はシエラレオネが国内全土に19日から3日間の外出禁止令を発動した後に出された。

 米国防総省のジョン・カービー(John Kirby)報道官は、軍の要員7人と機器類を乗せた米軍のC17輸送機が18日、シエラレオネの隣国リベリアに初めて到着したと報道陣に述べた。今週末にはさらに計45人の要員を乗せた2機の輸送機が到着する予定だという。

 アンゲラ・メルケル(Angela Merkel)独首相はドイツ軍による航空輸送と移動診療所を提供すると発表し、また医療要員を訓練する可能性にも言及した。

 ドイツ連邦軍の報道官がAFPに語ったところでは、ドイツはフランスと協力して最大100人の要員と、C160トランザール(Transall )4機をセネガルの首都ダカール(Dakar)あるいはマリの首都バマコ(Bamako)の基地に派遣する予定。

 同報道官は、「目的はドイツからの物流ルートを作ることだ」と述べ、その空輸体制により、1週間当たり医療・援助物資約100トンが輸送できると説明した。(c)AFP/Rod MAC JOHNSON