【9月20日 AFP】女子テニスの李娜(Na Li、リー・ナ、中国)が故障による引退を表明したことを受け、錦織圭(Kei Nishikori)はショックを明かしたと同時に、自分がアジア勢を率いる存在になりたいと話した。

 全米オープン(The US Open Tennis Championships 2014)で準優勝を飾り、アジア勢ではトップランクに入っている錦織は、32歳の李が膝の故障により現役を退くことについて、次のように表現した。

 香港(Hong Kong)で男子プロテニス協会(Association of Tennis ProfessionalsATP)主催のイベントに参加した錦織は、AFPに対し「僕を含むみんなにとってショックな出来事です。でも、彼女はアジアのテニス界のために素晴らしいことを成し遂げてきました」と答えた。

 李は、2011年の全仏オープン(French Open 2011)でアジア勢初の四大大会(グランドスラム)制覇を果たすと、今年1月には全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2014)でも優勝したばかりだった。

 アジアのテニス界に大きな影響を与えた李の躍進は、次の世代へと引き継がれ、全米オープンの男子シングルスで錦織が決勝に進出しただけでなく、女子シングルスでは、中国の彭帥(Shuai Peng、ポン・シュアイ)がベスト4進出を果たした。

 錦織は、李がアジアのテニス界を良い状態まで持ってきてくれたことに感謝するとともに、今後は自分が次世代の指導役になっていきたいと話した。

「アジアのテニス界にとって打撃であることは間違いないですが、同時に、どんどんと若手が出てきているのも事実です」

「アジアのテニスをけん引していかなければならないという責任を感じるし、うまくやれば、アジアの選手はもっと自信を持って、グランドスラムでも結果が残せるはずです」

(c)AFP