【9月19日 MODE PRESS】ファッションデザイナーのダナ・キャラン(Donna Karan)が、出版社ランダムハウス(Random House)傘下のバランタイン・バンタム・デル(Ballantine Bantam Dell)と提携し、自身の回顧録を出版する。

 本書でダナは、米ニューヨーク(New York)州ウッドミア(Woodmere)で生まれ育った幼年期時代、さらには初めてのブランド「セブン・イージー・ピーシーズ(Seven Easy Pieces)」や自らの名を冠した「DKNY」の創業、仏ラグジュアリーグループ「LVMHモエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン(LVMH Moet Hennessy Louis Vuitton)」へのブランド売却などを語っている。

 「自分の過去を振り返ってみると、一つの出来事がいかに次の出来事へとつながり、何かの終わりがいかに次の始まりにつながっているかが分かりました」とダナ。

 自らのストーリーを発表することに「興奮している」というダナは、この本でメンターでもあるデザイナー、故アン・クライン(Anne Klein)との親密な関係や、二番目の夫ステファン・ワイス(Stephan Weiss)の死についても詳細に綴っている。

「私たちの人生は、私たちの身に起こる出来事によって決まります。そこで自分の進むべき道を選ぶのです。私の場合は、ファッション界で生きるべくして生まれました。亡くなった父は仕立屋で、そのことが私を7番街へと導いたのです。同時に私は母親にもなりました。その10年後にはアン・クラインを去り、夫のステファンと一緒にダナ・キャランとDKNYを立ち上げました。そしてステファンが病に倒れてこの世を去り、私は『アーバン・ゼン(Urban Zen)』の創設に至ったのです」

 来年発表されるこの回顧録の監修と編集を担当するのは、バランタイン・バンタム・デルでノンフィクション部門の編集ディレクターを務めるジェニファー・タン(Jennifer Tung)氏だ。

 同社エグゼクティブ・バイスプレジデントのリビー・マクガイア(Libby McGuire)氏はこう話している。

「ダナ・キャランは女性たちや、女性の地位向上に多大な影響力を与えてきました。一人の若い女性として、妻として、母親として、祖母として、また現在では慈善家として活動する彼女の想いや感情を込めて綴られたこの本には、クリエイティビティや信頼、決意といったもののエッセンスが表現されています」(c)Bang Showbiz/MODE PRESS