【9月19日 AFP】男子テニスのスコットランド人選手、アンディ・マレー(Andy Murray)が18日、スコットランド独立の是非を問う住民投票について沈黙を破り、投票が開始される中で「イエス(独立賛成)」派を支持すると表明した。

 マレーは、271万人ものツイッター(Twitter)のフォロワーに対し「今日はスコットランドにとって重大な日。ここ数日の否定的なノー(独立反対)派の運動は、僕の見解を揺さぶることはなかった。結果が出るのが楽しみだ。やってやろう!」と投稿した。

 マレーのつぶやきは、独立派のアレックス・サモンド(Alex Salmond)スコットランド行政府首相を含め、1万4000回以上リツイートされており、英国メディアは電子版のトップ記事として報じた。

 英国のナンバーワン選手で、昨年のウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2013)を制した27歳のマレーは、グラスゴー(Glasgow)の出身ながら現在はスコットランドに居住していないため、投票権を持たない。

 しかしながら、英国で最も著名なスポーツ選手の一人としてマレーがはっきりと示した「イエス」派への支持は、307年にわたる英国との連合終結を求める人々にとっては朗報となった。

ロンドン五輪で英国代表として金メダルを獲得しているマレーは独立賛成を表明したものの、それが英国の一員としてデビスカップ(Davis Cup)でプレーし続けることを止めることはないとコメントした。

 18日に行われた来年のデビスカップ(Davis Cup 2015)のワールドグループ組み合わせ抽選で、英国は3月に米国と対戦することが決まった。マレーは、いかなる結果が出ようとも英国のためにプレーする意向を示している。

「来年のデビスカップで僕は英国のためにプレーする。確実にだ。それについて、投票が何かを変えることはない」

(c)AFP