【9月18日 AFP】ダイヤ最大手デビアス(De Beers)は17日、世界全体でのダイヤモンド産出量が2020年から下降線をたどり、小売価格が上昇する可能性があると述べた。

 デビアス社は「将来、新たに大規模なダイヤモンド鉱脈が発見されなければ、供給量は2020年以降、徐々に減少すると見込まれる」と述べ、米国や中国、インドなどで伸び続ける需要に産出量が追いつかない事態に陥る可能性があると説明した。

 現在、ボツワナや南アフリカ、ナミビアにある既存の鉱山は産出量が激減しており、より深部への採掘が余儀なくされている。その結果、利潤が押し下げられてしまっているのが現状だという。

 同社はアンゴラやコンゴ民主共和国、ジンバブエの他、カナダやロシア・シベリア(Siberia)地方の北極圏地域で、鉱山の探索を進めているが、10年前にリオ・ティント(Rio Tinto)社がインドのバンダー(Bunder)で鉱脈を発見して以来、大規模な鉱脈は見つかっていない。銅鉱山については、現在も開発中だ。

 同社の報告書「ダイヤモンド・インサイト・レポート(Diamond Insight Report)」によると、2013年のダイヤモンド宝石類の売上高は、世界全体で790億ドル(約8兆6000億円)。2011年に比べて約3%増加したという。(c)AFP