【9月17日 AFP】2016年に開催されるリオデジャネイロ五輪の組織委員会が16日、各競技のチケット価格を発表し、陸上の100メートル決勝は2012年のロンドン五輪の半額に設定されるなど、「できる限り求めやすい価格に」という大会のテーマが前面に押し出されている。

 男子陸上のウサイン・ボルト(Usain Bolt、ジャマイカ)が、100メートルと200メートルで2冠を達成する姿を最高の席で見たいという人も、ロンドン五輪の1160ドル(約12万4000円)と比べ、約半額の1200レアル(約5万5000円)でチケットが購入できる。

 2016年の8月5日から21日にかけて行われるリオデジャネイロ五輪に向け、主催者は約750万枚のチケットを販売する予定で、半数の380万枚を占める28種目の717のイベントでは、70レアル(約3200円)以下で競技が観戦できるという。

 チケットは最大5つの価格帯で販売され、マラカナン・スタジアム(Maracana Stadium)で行われる開会式については、最高ランクのA席で4600レアル(約21万円)、最低ランクのE席で200レアル(約9200円)になる。

 ロンドン五輪では、開会式のチケットの最高価格が2012ポンド(約35万円)だったのに対し、最安値の席では10分の1以下だった。

 男子サッカー決勝は最高900レアル(約4万1000円)で販売されるが、ベロオリゾンテ(Belo Horizonte)、ブラジリア(Brasilia)、サルバドール(Salvador)、サンパウロ(Sao Paulo)などでも開催されるグループリーグは、女子サッカーが70レアル、男子が100レアル(約4600円)で観戦できる。

 リオデジャネイロ(Rio de Janeiro)の観光名所コパカバーナ・ビーチ(Copacabana Beach)で行われるビーチバレーボールは100レアルから購入可能で、決勝は1200レアルで販売される。テニスの男女決勝は、700レアル(約3万2000円)で観戦が可能だという。

 バスケットボール決勝は、A席で1200レアル、C席で350レアル(約1万6000円)になる。

 南米大陸で初開催となる五輪の雰囲気だけ味わいたいという人は、マウンテンバイクレースの会場で40レアル(約1800円)の入場券のみ購入してみてはいかがだろうか。

 フィールドホッケーは、決勝でも160レアル(約7300円)、それ以外は60レアル(約2700円)とお得に観戦できる。

 予選を低価格で観戦できる競技には他にも水球があり、50レアル(約2300円)でチケットが購入できるが、決勝では最低でも140レアル(6400円)と跳ね上がる。

 全競技のチケット価格はwww.rio2016.comで確認することができ、11月には、購入方法とともに大会の公式プログラムが発表される予定となっている。(c)AFP/Chris WRIGHT