【9月17日 AFP】国連(UN)が16日に発表した報告書で、2013年の子ども死亡率が前年に比べ減少したことがわかった。1990年比ではほぼ半減したという。

 国連児童基金(ユニセフ、UNICEF)と世界保健機関(WHO)、世界銀行(World Bank)の合同報告によると、2013年に5歳未満で死亡した子どもは世界で600万人。この数字は前年より20万人少ない。

 1990年以降に子どもの死亡率が、それまでの少なくとも3分の1以下になった国は、マラウイ、バングラデシュ、リベリア、タンザニア、エチオピア、東ティモール、ニジェール、エリトリアの8か国だった。

 一方、世界で最も子どもの死亡率が高いアンゴラでは、5歳になるまでに死亡する子どもの割合は1000人に対し167人で、これは最も低いルクセンブルクの約84倍だった。

 報告書は、全体として5歳以下の子どもの死亡率が劇的に減っているのは、致死性疾患の診断と治療における医療の進歩が主な要因だと分析している。5歳以下の子どもの死因上位には、肺炎、下痢、出生時の合併症などが挙がっており、中でも栄養不良はすべての死亡例の半分以上に関与している。

 昨年、子どもの死亡率が低かった国は上位から、1000人あたり2人のルクセンブルク、次いで1000人に3人のフィンランド、ノルウェー、シンガポール、日本が並んだ。(c)AFP