【9月17日 AFP】スペイン1部リーグのFCバルセロナ(FC Barcelona)を率いるルイス・エンリケ(Luis Enrique)監督は、本拠地カンプ・ノウ(Camp Nou)でのアポエル・ニコシア(APOEL Nicosia)戦を前に、監督としての欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2014-15)初采配を心待ちにしている。

 FCバルセロナは前大会(UEFA Champions League 2013-14)の準々決勝でアトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)に敗れ、6季続いた4強入りの記録が途切れたが、新政権をリーグ戦3連勝でスタートさせたエンリケ監督は、スター選手ぞろいのチームが目標を小さく持つ必要はまったくないと考えている。

 エンリケ監督は16日、「魅力的な大会だから、最初の試合は特別だ。チームは好調だし、私としては良い形で試合を迎えられると思っている」とコメントした。

「まだシーズンは始まったばかりで、改善点はいくつもあるが、全体に見てわれわれは良い状態にあると思う。これだけのチームがあるのに、目標を最小限にとどめたり、クラブの軌道を修正するのは意味がない。最初の目標は、第1戦に勝利することだ」

 両チームのほかにフランス・リーグ1王者のパリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)、欧州制覇4度の名門アヤックス(Ajax)が入っているグループFでは、バルセロナとPSGが問題なくグループ突破を決めるとみられている。

 ところがエンリケ監督は、そうした楽観論は危険だと気を引き締め、PSGとのし烈なグループ1位争いに向けて、快勝スタートを積極的に狙っている。

 監督は「この素晴らしい競技というものには、理論上は戦力に劣るチームが、有利とみられていたチームを倒した試合がいくらでもある」と話した。

「プレー強度の高いサッカーができれば、勝利にかなり近づくだろうが、できなければ苦しむかもしれない。グループ1位を目指すのであれば、この試合はとても大切だ。相手が見た目には地味なチームであってもね」

「この試合の勝ち点3は、PSG戦の勝ち点3と同じだけの大きな意味を持つはずだ」

(c)AFP