【9月17日 AFP】女子テニス、東レ・パンパシフィック・オープン(Toray Pan Pacific Open 2014)は16日、ダブルス1回戦が行われ、スイスのマルチナ・ヒンギス(Martina Hingis)/ベリンダ・ベンチッチ(Belinda Bencic)組は6-4、6-2で藤原里華(Rika Fujiwara)/謝淑映(Shu-Ying Hsieh、台湾)組を下し、2回戦進出を決めた。

 元世界ランク1位で33歳のヒンギスと、17歳の新星ベンチッチという夢のペアは、白星で今大会の幕開けを飾った。

 先日行われた全米オープン(The US Open Tennis Championships 2014)の女子ダブルスで決勝進出を果たしたヒンギスだが、パートナーのフラビア・ペネッタ(Flavia Pennetta、イタリア)が右足の負傷により今大会を欠場しており、急きょベンチッチとの参戦が決まった。

 ヒンギスは、四大大会(グランドスラム)のダブルスで通算10個目となるタイトル獲得を見据え全米オープンの決勝を戦ったが、ロシアのエカテリーナ・マカロワ(Ekaterina Makarova)/エレナ・ベスニナ(Elena Vesnina)組の前に屈した。

 自身の母親がベンチッチのコーチを務めるヒンギスは、今季終了まではペネッタとのペアを継続するが、将来的にはベンチッチとの参戦もあり得ると話している。

「どうなるかしら。もしかしたら、将来また一緒にできる機会があるかもね。そうなったら最高だわ」

 期待のスイスコンビは、2回戦で第1シードのカーラ・ブラック(Cara Black、ジンバブエ)/サニア・ミルザ(Sania Mirza、インド)組とケーシー・デラクア(Casey Dellacqua、オーストラリア)/リサ・レイモンド(Lisa Raymond、米国)組の勝者と対戦することになる。

 第1セットについて、ヒンギスは「お互いの良いところと悪いところを見極め、どう試合に勝つかを考える必要があったわ」と振り返っている。

「今日の試合を通して向上したと思う。とても誇りに思うわ。次のステップに進まなきゃ」

 ベンチッチは、「最初はあまりうまくいかなかった。それからは試合に入り込むことができて、マルチナが私をサポートしてくれたわ」と話した。

 4歳でヒンギスと出会ったベンチッチは、「緊張する理由は特になかった」とコメントしている。(c)AFP