【9月16日 AFP】中国の電子商取引大手アリババ(阿里巴巴、Alibaba)は15日、新規株式公開(IPO)の公募価格を引き上げると発表した。新たな公募価格での調達額は、過去最大の250億300万ドル(約2兆6800億円)になる見通し。

 米証券取引委員会(Securities and Exchange CommissionSEC)に提出の書類によると、同社は1株当たりの公募価格を66~68ドル(約7080~7290円)に引き上げる。その場合、調達額は243億~250億300万ドル(約2兆6030億~2兆6800億円)となり、新規上場での調達額としては過去最高額に達する見通し。2010年に上場した中国農業銀行(AgBank)の調達額を超え、過去最大規模の上場になる。

 今月初めに提出していた書類でアリババは、1株当たりの公募価格を60~66ドル(約6440~7080円)としていたが、投資家らの関心が非常に高いことを受け、引き上げを決めたとみられる。新たな公募価格でのアリババの時価総額は、1630億~1680億ドル(約17兆4600億~18兆円)になる。(c)AFP/Luc OLINGA