【9月17日 AFP】サッカー欧州チャンピオンズリーグ2014-15(UEFA Champions League 2014-15)は16日、グループリーグ第1節の試合が各地で行われ、グループBのレアル・マドリード(Real Madrid)は5-1でFCバーゼル(FC Basel)に勝利した。

 レアルがリーグ戦での痛手を忘れさせる快勝で、連覇を目指すチャンピオンズリーグの戦いをスタートさせた。

 13日のアトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)戦で黒星を喫し、リーグ戦で連敗してこの試合を迎えたホームのレアルだったが、マレク・スヒー(Marek Suchy)のオウンゴールで先制すると、前半終盤の約6分間に3得点を加え、勝負としての試合を終わらせた。

 レアルはクリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)、ルカ・モドリッチ(Luka Modric)との華麗な連携から最後はギャレス・ベイル(Gareth Bale)が得点し、さらにロナウドとハメス・ロドリゲス(James Rodriguez)が至近距離からゴールを流し込んだ。

 アウェーのバーゼルも、直後にデルリス・ゴンサレス(Derlis Gonzalez)が1点を返したが、レアルも後半、カリム・ベンゼマ(Karim Benzema)の強烈なシュートで得点ショーを締めくくった。

 レアルを率いるカルロ・アンチェロッティ(Carlo Ancelotti)監督は、「今日はチームがよく奮起してくれた」と話した。

「前半はかなり良いプレスがかかって、チャンスを多く作れた。まだすべてが解決したわけではないが、チームの反発力には満足している」

 開幕後の6試合で3敗したことを受けて、先発が大きく変わるのではとの声もささやかれたレアルだが、アンチェロッティ監督はそれに反し、アトレティコ戦からの変更はマルセロ(Marcelo Vieira Da Silva Junior)とナチョ(Jose Ignacio Fernandez Iglesias 'Nacho')が入ったSB2枚だけにとどめた。

 すると前半14分、そのナチョが先制点の場面で大きな仕事をし、ロドリゲスの上手いヒールパスに抜け出して低く鋭いクロスを送ると、ボールは何とか反応したスヒーに当たってバーゼルのゴールに入った。

 さらにレアルは、モドリッチがアウトサイドで最高のスルーパスを送ると、フリーで抜け出したベイルがボールを浮かせてGKのトマーシュ・バツリーク(Tomas Vaclik)をかわし、今季2点目を決めた。

 続けてレアルは、再びモドリッチからのパスを受けたベイルが中央へ折り返すと、これをロナウドが流し込んで3-0とした。

 直後には、ベンゼマのシュートをバツリークが弾いたボールを、ロドリゲスが難なく押し込んだ。W杯ブラジル大会(2014 World Cup)で大会得点王となったロドリゲスは、この試合、高額の移籍金でASモナコ(AS Monaco)から加入して以降、最高のプレーを見せた。

 それでもバーゼルは見事に自分たちの仕事に徹し、ルカ・ツフィ(Luca Zuffi)が駆け上がったゴンサレスへパスを通すと、ゴンサレスの鋭いシュートがイケル・カシージャス(Iker Casillas)の横を抜けてファーサイドの隅へ決まり、質の高いプレーから1点を返した。

 バーゼルはその後もかなり印象的なサッカーを続けたが、ファビアン・シェル(Fabian Schaer)のシュートはポストに阻まれ、惜しくもゴールとはならなかった。

 するとレアルは後半34分、ゴール前での質の高さを見せ、ロナウドとのパス交換からベンゼマが強烈なシュートを放つと、ボールはクロスバーに当たってゴールに入った。(c)AFP/Kieran CANNING