【9月15日 AFP】サッカー元ブラジル代表のロナウジーニョ(Ronaldinho)が新たに加入したメキシコ1部リーグのケレタロFC(Queretaro FC)は14日、ソーシャルメディア上で地元の政治家が人種差別的な発言をしたとして処罰を求めた。

 保守政党、国民行動党(National Action PartyPAN)のカルロス・マヌエル・トレビノ・ヌニェス(Carlos Manuel Trevino Nunez)議員は、12日にメキシコ市(Mexico City)で行われたロナウジーニョの入団会見後、交通渋滞が発生したとして、フェイスブック(Facebook)にクラブを非難する文章を投稿した。

「我慢しようとしたが、サッカーが好きじゃないし、そのせいで生じるレベルの低い現象も大嫌いだ」

「もっと嫌いになるのは、人々が道路を封鎖してあふれかえるときだ。帰宅するのに2時間もかかった。その原因がサルとはね。ブラジル人だが、サルであることに変わりはない」

 これらの投稿は削除されたが、メキシコのメディアに取り上げられてしまった。

 白い雄鳥(White Roosters)の異名を持つケレタロFCは、この議員に対する「懲戒処分」を求める声明を出した。

「カルロス・マヌエル・トレビノ・ヌニェス議員のように公職にある人物が、ソーシャルメディア上で悔やまれる発言をし、われわれのチームの一員であるロナウジーニョことロナウド・デ・アシス・モレイラ(Ronaldo de Assis Moreira)を侮辱しました。さらなる検証を求めます」

 FIFA年間最優秀選手(FIFA World Player of the Year)を2度受賞した34歳のロナウジーニョは、7月にカンピオナート・ブラジレイロ(ブラジル全国選手権)1部のアトレチコ・ミネイロ(Atletico Mineiro)を退団していた。(c)AFP