【9月15日 AFP】北朝鮮の最高裁判所は14日、4月に観光目的で入国した後に身柄を拘束されていた米国人マシュー・ミラー(Matthew Miller)氏(24)に対し、「敵対行為」の罪で労働教化6年の刑を言い渡した。北朝鮮国営の朝鮮中央通信(Korean Central News AgencyKCNA)が伝えた。

 ミラー氏は4月、北朝鮮への入国審査時にビザ(査証)を破り捨て、亡命を求めたとして身柄を拘束されていた。

 北朝鮮で労働教化刑が言い渡された米国人は、昨年のケネス・ベ(Kenneth Bae)氏に続き2人目。ミラー、ベ両氏は、同じく北朝鮮に拘束されている米国人のジェフリー・ファウル(Jeffrey Fowle)氏と共に、今月1日に平壌(Pyongyang)で行われた米CNNテレビとのインタビューで、解放に向けた支援を米政府に訴えていた。

 北朝鮮に対しては、米政府からの政治的譲歩を引き出すために拘束した米国人らを利用しているとの批判が浴びせられている。(c)AFP/Jung Ha-Won