【9月15日 AFP】14-15イタリア・セリエAは14日、第2節の試合が行われ、ACミラン(AC Milan)が5-4でパルマ(Parma FC)に勝利した。

 両チームともに10人になるなか、ミランが派手な点の取り合いを制し、リーグ首位に立った。ミランと同様に開幕2連勝を飾った王者ユベントス(Juventus)とASローマ(AS Roma)が2位で並び、インテル(Inter Milan)は勝ち点2差で4位につけている。

 2シーズンにわたる低迷を経て、フィリッポ・インザーギ(Filippo Inzaghi)監督の下で再起を期すミランは、ここまで印象的な戦いをみせている。

 インザーギ監督は、伊スカイ・スポーツ(Sky Sport Italia)に対し、「今日は枠に飛んだシュートのほとんど全部が得点になった」と話した。

「われわれが勝利に値したのは間違いない。引き分けでは正当な結果とは言えなかったはずだ。うちは常に先行した。これこそ真のミラン魂だ」

 ミランは前半25分、本田圭佑(Keisuke Honda)のアシストから元アタランタ(Atalanta)のジャコモ・ボナベントゥーラ(Giacomo Bonaventura)が移籍後初ゴールを決めた。

 そのわずか2分後には、以前在籍したアントニオ・カッサーノ(Antonio Cassano)に同点ゴールを許したミランだが、前半37分にイニャツィオ・アバーテ(Ignazio Abate)の絶好のクロスから本田がヘディングシュートを決めて再び先行した。

 さらに前半終了間際には、ジェレミー・メネズ(Jeremy Menez)がパルマのアレッサンドロ・ルカレッリ(Alessandro Lucarelli)に倒されてPKを獲得すると、これをメネズ本人が決めて点差を2点に広げた。

 ハーフタイムを迎えた時点で3-1と試合の主導権を握ったかのようにみえたミランだったが、後半が始まって10分と経たないうちに流れは一変する。

 パルマは後半7分、クリストバル・ホルケラ(Cristobal Jorquera)のシュート性のボールをフェリペ(Felipe Mattioni Rohde)が至近距離から押し込み、点差を1点に縮めた。

 さらにその得点から10分後、ミランはダニエレ・ボネーラ(Daniele Bonera)がペナルティーエリア手前でハンドの反則を犯し、2枚目のイエローカードで退場となった。

 しかし、ミランは幸運にもハーフウエーライン付近でカッサーノがトラップミスを犯すと、ボールを奪ったナイジェル・デ・ヨング(Nigel De Jong)がそのまま持ち上がってシュートを決めた。

 それでもパルマはそのわずか2分後、CKからルカレッリがヘディングシュートを放つと、これがGKディエゴ・ロペス(Diego Lopez)の伸ばした手の先に決まり、点差は再び1点に縮まった。

 パルマはその後、2分間に2つの打撃を受けることになる。まずはフェリペがメネズを背後から倒し、2枚目のイエローで退場となった。

 さらにその直後には、左サイドの深い位置でボールを奪ったメネズが、GKアントニオ・ミランテ(Antonio Mirante)をかわして力強いヒールキックをゴールに突き刺し、点差を2点に戻したミランがそのまま逃げ切った。(c)AFP/Justin DAVIS