【9月14日 AFP】スコットランド(Scotland)の英国からの独立について13日に発表された2つの新しい世論調査結果で、独立反対が賛成をわずかに上回った。しかし、もう1つの世論調査では独立賛成が、衝撃をもって受け止められたリードを維持している。

 独立に反対する「ベター・トゥギャザー(Better Together)」キャンペーンの依頼で英市場調査会社サーベイション(Survation)が行った調査では、独立反対が47%、賛成が40.8%、「まだ決めていない」が9%、無回答が3.2%だった。「まだ決めていない」を除くと、反対が54%、賛成が46%だった。調査は今月10日から12日にかけて行われ、1004人が回答。回答した人の93%が「必ず投票する」と答えた。

 英調査会社オピニアム・リサーチ(Opinium Research)が英紙オブザーバー(Observer)のために行った調査では、独立反対が47.7%、賛成が42.3%、「投票しない」が2%、「投票するかどうか分からない」が8%だった。

 これらの世論調査結果からは、英世論調査会社ユーガブ(YouGov)が6日に発表した調査で独立賛成が初めて反対を上回った後は、反対が勢いを取り戻していることがうかがわれる。

 しかし英民間調査機関ICMが英紙サンデー・テレグラフ(Sunday Telegraph)のために行った調査では独立賛成が49%、反対が42%、「分からない」が9%と、独立賛成がリードを保ち、反対との差を広げている。

 ICMの調査で「分からない」と答えた人を除くと賛成は54%となり、反対との差はこれまでで最も大きい9ポイントに広がった。しかし、世論調査の専門家ジョン・カーティス(John Curtice)氏は、ICMの調査は回答者が705人しかいなかったことから慎重に解釈する必要があると自身のブログで指摘した。(c)AFP