【9月13日 AFP】米航空宇宙局(NASA)は11日、スピッツァー宇宙望遠鏡(Spitzer Space Telescope)と米ハワイ(Hawaii)島マウナケア(Mauna Kea)山頂にある日本の「すばる望遠鏡(Subaru Telescope)」を用いて撮影した、「COSMOSフィールド(COSMOS field)」と呼ばれる宇宙領域の画像を公開した。

 スピッツァー宇宙望遠鏡が撮影した赤外線画像(赤い光)のデータと、すばる望遠鏡によって捉えられた可視光線の画像(青と緑の光)のデータを合成して作成している。

「COSMOSフィールド」には無数の銀河が存在し、画像に写っているのはそのうちのごく一部。画像上で最も小さな点も1つの銀河で、最も遠いものは120億光年のかなたにある。

 明るく輝く銀河の中心部が四角形に見えるのは、強い光によって望遠鏡の画像にぼやけが生じたためだ。とはいえ、最もまぶしく見える銀河でも、その明るさは肉眼で捉えられる限界の1万分の1以下という弱い光にすぎない。

 これらの画像は、スピッツァー望遠鏡の超広視野カメラを使った観測プロジェクト「SPLASH」の一環として撮影された。(c)AFP