【9月12日 AFP】米海洋大気局(National Oceanic and Atmospheric AdministrationNOAA)は11日、今週立て続けに発生した2つの太陽フレアによって、今後数日間で地球に中規模あるいは大規模な磁気嵐が到達し、無線通信や衛星通信に障害が生じる可能性があると発表した。

 この磁気嵐は、8日に発生した小規模な太陽フレアと、グリニッジ標準時(GMT)の10日午後5時45分(日本時間11日午前2時45分)に発生した最強規模の「Xクラス」のフレアが原因。

 この珍しい磁気嵐によって、個人用の電子機器に障害が生じる可能性は低いが、12日夜から13日朝にかけて、カラフルな夜間のオーロラ「北極光(Northern Light)」が出現する可能性があるという。

 NOAA宇宙気象予報センター(Space Weather Prediction Center)のトマス・バーガー(Thomas Berger)所長は、「われわれは現時点では、これらの太陽面現象が収拾不可能な影響を国家レベルのインフラに与えるとは予想していない。しかし、われわれはこれらを注意深く観察している」と述べた。(c)AFP/Kerry SHERIDAN