【9月10日 AFP】米ナショナル・フットボール・リーグ(NFL)、ダラス・カウボーイズ(Dallas Cowboys)のジェリー・ジョーンズ(Jerry Jones)オーナーが、2009年にホテルの浴室で元ストリッパーの女性へ性的暴行を加えたとして、当該の女性から訴えられていることが分かった。9日、現地紙ダラス・モーニング・ニュース(Dallas Morning News)が報じた。

 1989年に名高いNFLの球団を購入し、現在71歳になる実業家のジョーンズ氏は、米オクラホマ(Oklahoma)州出身の27歳の女性、ヤナ・ウェカリー(Jana Weckerly)さんから訴訟を起こされ、懲罰的損害賠償100万ドル(約1億円)を請求されている。

 報道によれば、ウェカリーさんは、ジョーンズ氏から愛撫(あいぶ)され、また同氏を愛撫することを強要された上、同氏と別の女性との性行為の様子を見ているよう命じられたとして、訴えを起こしている。

 一方で、ジョーンズ氏の弁護士であるリーヴァイ・マカザン(Levi McCathern)氏は、ESPNに掲載された声明で、今回の訴訟はジョーンズ氏の侮辱を意図したものだと述べた。

「これは完全なる虚偽の申し立てです。今回の訴えには、裏付けとなる事実や証拠が何一つない。これはジェリー・ジョーンズ氏を侮辱し、ゆすろうという試みに他なりません。個人事務所の弁護士が、自分の名前を売ろうとして行っている脅迫行為です」

 しかし先月には、ジョーンズ氏と複数の女性の出会いの詳細が明るみに出ており、同氏と女性たちがみだらなポーズを取っている写真が公になっている。

 この件について、ジョーンズ氏は7日、ダラス・モーニング・ニュースに対して「5年前にレストランで撮った写真を、誰かが事実をねじ曲げて公表しただけだ。何らかの目的があってね。私がコメントするような話じゃない」と語っていた。

 訴えによれば、ウェカリーさんはジョーンズ氏から、行為について口外しないという同意書に無理やり署名させられた。

 ウェカリーさんの弁護士、トーマス・バワーズ(Thomas Bowers)氏は、同紙に対して、依頼人は訴えの件で心に傷を負い、カウンセリングと投薬を受けていると語った。(c)AFP