【9月10日 AFP】米中央軍(US Central Command)は9日、米軍がイラク西部アンバル(Anbar)州のハディサ・ダム(Haditha Dam)周辺で8日と9日に、同ダムを守っているイラク治安部隊とイスラム教スンニ派(Sunni)部族を支援するため、スンニ派の過激派組織「イスラム国(Islamic StateIS)」を標的にさらなる空爆を実施したと発表した。

 この空爆で、対空砲を運んでいた2台を含むイスラム国の武装車両8台、その他の車両5台、輸送車1台を破壊、あるいは損傷を与えたという。空爆に参加した米軍の戦闘機、攻撃機、無人機に損害はなかった。先月8日以降に米軍がイラクで行った空爆は153回になった。

 バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領はイスラム国を破るための戦略に国民の支持を得るため、10日午後9時(日本時間11日午前10時)から演説を行う予定。ホワイトハウス(White House)はその詳しい内容を明らかにしていないが、イラクでの空爆の強化、シリアでの空爆の実施などが含まれるものとみられている。その一方で複数の米当局者は、オバマ大統領が地上部隊の投入に踏み切ることはないと話している。(c)AFP