【9月4日 AFP】バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領は3日、イラクとシリアで勢力を拡大しているイスラム教スンニ派(Sunni)の過激派組織「イスラム国(Islamic StateIS)」の脅威に対抗するには、国際的な連携強化が必要だと訴えた。英仏両国は既に軍事行動の可能性を示唆している。

 訪問先のエストニアの首都タリン(Tallinn)でオバマ大統領は、2人目の米国人記者を斬首したISについて「国際社会と協力できれば、ISIL(『イラク・レバントのイスラム国』、ISの別名)の影響力、実行力、資金力、軍事力を縮小できる」と指摘。「問題は、適切な戦略を確実に立てられるか否か、そしてそれを確実に実現しようとする国際社会の意思があるかどうかだ」と述べた。

 ISに拘束されている英国人が殺害される恐れのある英国は、必要なら空爆の実施も辞さない考えを示している。また、フランソワ・オランド(Francois Hollande)仏大統領も軍事行動の必要性に言及しているとされる。

 米政府筋によると、オバマ大統領は今月25日、 国連安全保障理事会(UN Security Council)の首脳級会合を主宰し、イラクとシリアにおける外国人戦闘員がもたらす脅威について各国と対応を協議する方針だ。(c)AFP/W.G. Dunlop