【9月4日 AFP】メキシコ西部ハリスコ(Jalisco)州にあるラグーン(潟湖)で魚が大量死している問題で、州環境当局は下水処理場がきちんと機能しておらず汚水が湖に流れ込んでいたためだと発表した。

 カヒティトラン(Cajititlan)湖では、この1週間で「ポポチャ」と呼ばれる淡水魚320万匹、計82トン余りが死んでいる。湖から採取した水を分析したところ、魚の死因は水中の有機性廃棄物過多による酸欠だということが分かった。

 マグダレナ・ルイス(Magdalena Ruiz)州環境長官は2日夜、地元トラホムルコ(Tlajomulco)市が管轄する下水処理場が「十分に機能していない」と指摘。「未処理の下水」が湖に流れ込み、大量の魚が死んだとの見方を示した。

 カヒティトラン湖では魚の大量死が今年に入って4度発生している。トラホムルコ市は、魚が死んだのは周期的な水温の変化で水中の酸素量が減ったためだと主張していた。

 この問題をめぐっては州検察当局が現在、捜査を行っている。(c)AFP