【9月3日 AFP】中米が、世界で初めてクラスター爆弾を全面的に禁止する地域となった。コスタリカ当局者が2日、発表した。

 スイス・ジュネーブ(Geneva)の国連(UN)コスタリカ政府代表部で次席代表を務めるクリスティアン・ギジェルメト(Christian Guillermet)氏が記者団に語ったところによると、クラスター爆弾の製造や保有、使用を禁止する「クラスター爆弾禁止条約(Convention on Cluster Munitions、オスロ条約)」にベリーズが加入したことにより、中米諸国(グアテマラ、ホンジュラス、エルサルバドル、ニカラグア、コスタリカ、パナマ)の全てが同条約に加わったことになった。

 専門家らによると、多数の子爆弾をばらまくクラスター爆弾は、この5年間に世界各地でおよそ5万5000人の命を奪っている。破壊力の強いこの兵器の禁止について各国の同意を得る努力は、ノルウェーが主導してきた。オスロ条約は2010年8月に発効した。(c)AFP