【9月2日 AFP】東京電力(TEPCO)福島第1原子力発電所の廃炉作業に従事する作業員が、手当の支払いを求めて東京電力と下請け会社を相手取り訴訟を起こすことを、弁護士らが2日、発表した。

 訴えを起こすのは30代~60代の作業員の男性4人で、うち2人は現在も福島第1原発で作業に当たっている。危険手当などの支払いを求め、福島地方裁判所いわき支部に3日、提訴する考え。代理人を務める広田次男(Tsuguo Hirota)弁護士が述べた。

 作業員4人は、汚染がれきの撤去や原発の巡回警備などの作業に伴う危険性を適切に補償されていないと主張している。

 福島原発での作業をめぐっては、作業員が搾取を受けていることや酷使されていることなどが報じられてきたが、現役の作業員が東京電力を相手取って報酬や労働環境に関する訴訟を起こすのは今回が初めて。(c)AFP