【9月1日 AFP】全米オープン(The US Open Tennis Championships 2014)の女子シングルス4回戦でカロリーネ・ボズニアツキ(Caroline Wozniacki、デンマーク)に敗れたマリア・シャラポワ(Maria Sharapova、ロシア)は、同年に2つの四大大会(グランドスラム)で優勝する夢を絶たれた。

 しかし、元世界ランク1位のシャラポワは、敗戦にがっかりしながらも、自暴自棄になることはないようだ。

「こういう試合の後は、モチベーションが上がるの」

「試合に負けた後に、失望しなかったり、改善点が見つからないようであれば、向上することはないわ」

 肩の故障で、2013年の後半を棒に振ったシャラポワは、今季、浮き沈みの激しいシーズンを過ごしている。

 ポルシェ・テニス・グランプリ(Porsche Tennis Grand Prix 2014)とマドリード・オープン(Mutua Madrid Open 2014)でトロフィーを掲げたシャラポワは、最高のクレーコートシーズンを締めくくるように、全仏オープンテニス(French Open 2014)で優勝を飾った。

 今季3勝のシャラポワは、セレーナ・ウィリアムス(Serena Williams、米国)の5勝に次ぐ成績を収めており、重圧の中で結果を残せたことに満足しているようだ。

「連勝の中で、私はさまざまなものを背負っていた」と話すシャラポワは、「シュツットガルト(Stuttgart)からの毎試合、トップ10から陥落する危機に直面していた」と振り返った。

「危うい状況だったけど、良いプレーをして盛り返したわ」

 全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2014)とウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2014)でも4回戦敗退に終わったシャラポワは、「他のグランドスラムでは、後半でその力が発揮できなかった」と語っている。

 シャラポワは、すでに9月の武漢オープン(Wuhan Open 2014)と中国オープン(China Open 2014)に照準を合わせ、「急な方向転換ね。準備しなきゃ」と締めくくった。(c)AFP