【8月31日 AFP】スペイン1部リーグのレアル・マドリード(Real Madrid)に所属し、世界最優秀選手にも輝いたクリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)が、負傷のため31日に行われるレアル・ソシエダ(Real Sociedad)戦の遠征メンバーから外れた。

 ポルトガル代表のロナウドは、昨シーズン終盤にかけて、さらには失意を味わったW杯ブラジル大会(2014 World Cup)の間も、左膝膝蓋骨の腱炎に悩まされていた。

 また前週行われたアトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)とのスペイン・スーパーカップ2014(Spanish Super Cup 2014)では、ハムストリングを痛め、両試合でそれぞれ前後半どちらかのみの出場にとどめていた。

 チームを率いるカルロ・アンチェロッティ(Carlo Ancelotti)監督はこの日、「ロナウドについては、けがを完全に治療し、最高の状態に戻すことに専念してもらう」とコメントした。

「明日はプレーしない。メンバーに入っていない」

 パウロ・ベント(Paulo Bento)監督が率いるポルトガル代表でも、ロナウドは欧州選手権(UEFA Euro 2016)予選のアルバニア戦のメンバーから外れることが決まっていた。

 しかしスペインメディアの報道によれば、クラブはロナウドがこの3週間で調子を戻し、9月13日に行われるアトレティコとのダービーに間に合えばと考えているという。

 ロナウドの負傷離脱により、レアルは昨シーズンの主力3人を欠いて、敵地アノエタ・スタジアム(Anoeta Stadium)での難しい試合に臨む。

 レアルは今週、アンヘル・ファビアン・ディ・マリア(Angel Fabian Di Maria)がマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)へ、シャビ・アロンソ(Xabi Alonso)がバイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)へそれぞれ移籍している。

 アンチェロッティ監督は、アロンソの退団希望は予想外だったと認めつつ、トニ・クロース(Toni Kroos)やルカ・モドリッチ(Luka Modric)、サミ・ケディラ(Sami Khedira)など、チームにはアロンソ退団に対応可能な人材がそろっていると信じている。

「驚きだったが、決心を変えるのはとても難しかった。彼はみんなと十分に話をしたし、十分に説明をした。新しいモチベーションが必要だったのだろう。引き止めるのはとても難しかった。それが行かせた理由だ」

「タイトルを獲得した昨シーズンのチームの中でも、非常に重要な選手だったが、今年のわれわれであれば、そのポジションの穴埋めは十分にできる」

「彼はとても誠実な男だ。クラブに対しても、自分自身に対しても」

(c)AFP