【8月29日 AFP】米ネブラスカ(Nebraska)州オマハ(Omaha)で26日夜、強盗事件の現場に駆けつけた警官に同行していた警察密着ドキュメンタリー番組「全米警察24時コップス(Cops)」の撮影チームの男性が、警官が容疑者に向け撃った銃弾に当たり死亡する事故が起きた。警察が27日、発表した。

 事件の容疑者も射殺されたが、発砲していたのは空気銃だったことが後に分かった。死亡したテレビスタッフは、音声技術者のブライス・ディオン(Bryce Dion)さん(38)。米メディアによると米リアリティー番組の先駆けとして25年間続いている「コップス」史上、死者が出たのは初めてだという。

 オマハの警察によると、現場となったファストフードレストランの「ウェンディーズ(Wendy's)」でディオンさんは、容疑者が空気銃を発砲しながら店内から外へ出てきた際に玄関付近にいたという。

「コップス」の制作会社、ラングレー・プロダクション(Langley Productions)は「今回の深い悲しみと驚きに打ちひしがれている。遺族に対し当社ができる限りの支援をしたい」と声明を発表した。(c)AFP