【8月29日 AFP】第69回ブエルタ・ア・エスパーニャ(69th Vuelta a Espana)は28日、第6ステージ(ベナルマデナからラ・スビア、167.1キロメートル)が行われ、モビスター・チーム(Movistar Team)のアレハンドロ・バルベルデ(Alejandro Valverde、スペイン)が優勝を飾った。

 スター選手が顔をそろえた最後の登り坂を制し、バルベルデがステージ優勝だけでなく総合首位(マイヨ・ロホ)も獲得した。

 バルベルデは、スカイ(Sky Pro Cycling)のクリス・フルーム(Chris Froome、英国)とチーム・サクソ・ティンコフ(Team Saxo-Tinkoff)のアルベルト・コンタドール(Alberto Contador、スペイン)をそれぞれ2位と3位に抑えてステージを制し、さらにオリカ・グリーンエッジ・サイクリングチーム(Orica GreenEDGE Cycling Team)のマイケル・マシューズ(Michael Matthews、オーストラリア)から総合首位の座を奪った。

 総合順位は、首位のバルベルデと15秒差の2位にチームメートのナイロ・キンタナ(Nairo Quintana、コロンビア)、18秒差の3位にコンタドール、22秒差の4位にフルームが続いている。

 レースは、第1級山岳の山頂フィニッシュに向けた4.7キロメートルの上りの2キロメートル地点で、バルベルデとキンタナというモビスター・チームの2人が集団の先頭に立った。

 ところが残り1キロを切ったところで、「プリト」ことカチューシャ・チーム(Katusha Team)のホアキン・ロドリゲス(Joaquim Rodriguez、スペイン)がアタックを仕掛けると、キンタナは脱落し、最後はこれに対応したバルベルデ、フルーム、コンタドールの3人の争いとなった。

 約1か月前の2014ツール・ド・フランス(2014 Tour de France)では負傷リタイアを強いられたフルームとコンタドールの2人だが、ブエルタ制覇へ向けた最初の本物の試練だったこの日、けがの悪影響はまったく見られなかった。(c)AFP