【8月29日 AFP】サッカーイングランド代表のロイ・ホジソン(Roy Hodgson)監督は28日、スティーブン・ジェラード(Steven Gerrard)に代えてウェイン・ルーニー(Wayne Rooney)を代表チームの主将に指名した。

 現在28歳のルーニーは、2003年2月のオーストラリア戦で代表デビューを果たし、以来95試合に出場して40得点を挙げている。ルーニーは2週間前、所属クラブのマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)でも主将に就任していた。

 ルーニーは、W杯ブラジル大会(2014 World Cup)のグループリーグ敗退をもって代表を引退したリバプール(Liverpool FC)のジェラードの後任となる。次週ホームで行われるノルウェーとの国際親善試合が、正式な主将としての初戦になる。

 ウェンブリー・スタジアム(Wembley Stadium)で会見に臨んだホジソン監督は、記者団に対して「ウェインで間違いのない選択だし、十分それに値する選手だと思う」とコメントした。

「代表への熱意、これまでの経験、すでに代表戦で何度か主将を務めた事実、さらにマンチェスター・ユナイテッドで今季から責任ある立場に就いたこと、これらすべてを踏まえて考えを進めていった」

 ルーニー本人は、イングランドサッカー協会(Football AssociationFA)が公式ウェブサイトに掲載した声明で、「イングランド代表の主将就任は、僕個人にとって、そしてもちろん家族にとっても夢の実現です。巨大な誇りを胸に務めあげるつもりです」と話した。

「子供のころから、イングランド代表の大一番をテレビで見るのが大好きでした。当時から、国のためにプレーしたいと意欲を燃やしていました。その代表の主将に指名されるなんて、一番大きな夢をさらに上回る夢です」

「言うまでもありませんが、僕がこの仕事をやれると信頼し、自信を持ってくれたロイとコーチング・スタッフに感謝します」

 ルーニーの主将指名と同時にホジソン監督は、9月3日のノルウェーとの親善試合、さらに同8日に行われる欧州選手権(UEFA Euro 2016)予選第1節、スイス戦に臨む代表メンバーを発表した。

 その中には、アーセナル(Arsenal)のDFカラム・チェンバース(Calum Chambers)、トッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)の左SBダニー・ローズ(Danny Rose)、ニューカッスル(Newcastle United)のMFジャック・コルバック(Jack Colback)、アストン・ビラ(Aston Villa)のMFファビアン・デルフ(Fabian Delph)という、代表戦の出場経験がない4選手も入った。

 また、W杯ブラジル大会では予備登録メンバーに入ったエバートン(Everton)の20歳のDF、ジョン・ストーンズ(John Stones)にも再び招集がかかり、けがのためW杯のメンバーから漏れたトッテナムのウインガー、アンドロス・タウンゼンド(Andros Townsend)も復帰を果たしている。

 一方で、グレン・ジョンソン(Glen Johnson)、ルーク・ショー(Luke Shaw)、ロス・バークリー(Ross Barkley)、セオ・ウォルコット(Theo Walcott)、ジェイ・ロドリゲス(Jay Rodriguez)、アダム・ララーナ(Adam Lallana)は、負傷のため22人のメンバーから外れた。

 ホジソン監督にとっては、W杯が終わってから、また34歳のジェラード、36歳のフランク・ランパード(Frank Lampard)が代表引退を表明してから初めての代表選出となっている。(c)AFP