【8月29日 AFP】欧州サッカー連盟(UEFA)のミシェル・プラティニ(Michel Platini)会長は28日、2015年に行われる国際サッカー連盟(FIFA)の会長選には出馬しない意向を表明した。

 フランスサッカー界のレジェンドで、現在59歳になるプラティニ会長は、ジョセフ・ゼップ・ブラッター(Joseph Sepp Blatter)会長からFIFAを引き継ぐよりも、UEFAでの新たな任期に集中したいと語った。

 会長は報道陣に対し、「その時ではない。私の番ではない。今はまだだ」とコメントした。

「時間をかけてじっくり考えたが、3か月熟慮しても、FIFAの会長選に立候補すべきだという気持ちはどうしても起こらなかった。それだけのシンプルな話だ。今回も、私は自分の心に従う道を選んだ」

 プラティニ会長は、FIFAのブラッター会長に対し、今回の任期満了をもって身を引くべきだと改めて訴えているが、プラティニ会長の不出馬の決断によって、78歳のブラッター会長が5度目の任期を務める可能性はさらに高まった。

 6月にブラジルで行われたFIFAの総会で、ブラッター会長は続投に意欲を示している。しかし2011年に再選を果たした際、これが最後の任期になると会長が表明していたため、欧州サッカーの重鎮からは不支持の声が挙がっていた。

 FIFAとUEFAの会長選はどちらも2015年に行われる。FIFAは5月29日、チューリヒ(Zurich)で開催される総会で投票が行われる。(c)AFP/Philippe GRELARD